滅多に人に関わろうとしない彼が、そっと私に小さな包みを渡してきたので大層驚いてしまった。 なにかやましい事でもあったの?と惚ける私に、特に理由はないと、小さく呟いた。 ーーー理由がないなんて! 整ったラッピングと対照的な、彼の照れ隠しに歪んだ表情をみて、どくりと大きく、心臓が跳ねた。 どこかで響いた銃声 (心を射抜かれるって、とても衝撃的なのね)