DropFrame

逆チョコのアソートSS【ヴェルハルト×マーシア】

 滅多に人に関わろうとしない彼が、そっと私に小さな包みを渡してきたので大層驚いてしまった。
なにかやましい事でもあったの?と惚ける私に、特に理由はないと、小さく呟いた。
ーーー理由がないなんて!
整ったラッピングと対照的な、彼の照れ隠しに歪んだ表情をみて、どくりと大きく、心臓が跳ねた。



どこかで響いた銃声
(心を射抜かれるって、とても衝撃的なのね)